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★私のクラシック遍歴★

私がクラシック音楽を聴き始めたのは中学3年生の時でした。
小学校4年生までピアノを習っていたので(ほとんど練習しなかった。(^_^;))、クラシック音楽のピアノ曲には小さい頃から親しみを持っていました。それが後にクラシック音楽に興味を持つきっかけとなったと思います。

ちょうどその頃、従兄弟からステレオをもらいレコードを聴く環境ができました。初めて購入したクラシック音楽のレコードは、ベートーヴェンのピアノソナタ第17番「テンペスト」です。
ピアニストはウラディミール・アシュケナージ。何故この曲だったかというと、当時山口百恵さん主演の「赤いシリーズ」のTVドラマが人気でした。題名は忘れてしまいましたが、水谷豊さんがピアニストの役でこの曲を弾いていて、気に入っていたからです。
その後、無理は承知でピアノピース(ピアノの楽譜)を買ってきて自分でも弾いみたほど当時はお気に入りの曲でした。

クラシック音楽を聴き始めた頃はほとんどピアノ曲ばかり聴いていました。ベートーヴェンのピアノソナタやショパンの数々のピアノ曲がおもなレパートリーでした。
高校生になるとピアノ協奏曲や交響曲も聴くようになりましたが、お金が無かったので高価なレコードはしょっちゅう購入することはできません。当時はFM番組案内の雑誌が数多く出版されており、そこでどんな曲が放送されるか事前にチェックしカセットテープに録音して繰り返し聴いていました。

初めてオペラのレコードを購入したのは高校1年生の時。モーツァルトの「フィガロの結婚」です。指揮はヘルベルト・フォン・カラヤン、4枚組で8,800円でした。これもカセットテープに録音して繰り返し聞いたので、当時は曲だけでなく台詞もほとんど覚えてしまいました。
それからはオペラにどっぷりはまり込んでしまいました。主にモーツァルトとヴェルディにはまりました。この二人の作曲家のオペラはメロディが美しく初心者でも聴きやすいので、これからオペラを聴こうと思っている方にはお勧めです。ワーグナーにはまるのはずっと後になってからでした。

大学生の頃CDが世の中に出てきました。アルバイトで稼いだお金のほとんどを、レコード・CD・オーディオに注ぎ込みました。卒業時に親から「お前は音大へ行ったのか?」と皮肉を言われたほどです。(^_^;)
社会人になった頃新しいメデイアとしてLDが出現しました。これはオペラ好きの私にとっては画期的なことでした。すぐにLDを購入し、それからしばらくはオペラのLDを買い漁りました。レコードやCDでは味わえなかったオペラの醍醐味がLDのおかげで舞台を見るのと同じとは言えないまでも十分味わうことができるようになったのです。

就職後結婚するまで自宅から通勤していたので、休日には思う存分クラシック音楽を堪能する事ができましたが、その後転勤や結婚による家庭環境の変化によってクラシック音楽からは、やや離れた形となっていました。また、クラシック音楽を聴き始めてからお馴染みだった指揮者や演奏家が次々と亡くなってしまいCDもほとんど買わなくなってしまいました。
現在は海外転勤でシンガポールに住んでいますが、当地ではクラシック音楽はほんの一握りの人々が楽しむ音楽のようで、まともにクラシック音楽のCDを置いてあるレコード店はHMV等の大型店しかありません。(笑)
今年(2002年)の10月に新しい多目的コンサートホールが完成するので今後は海外の演奏家がやってくる機会が増えるのではないかと期待しております。

このHPの題名は「A Guide to Classical Music(クラシック音楽入門)」となっていますが、実のところ私自身がみなさんと一緒に「以前のように、もう一度クラシック音楽を楽しみたい」という気持から作成したようなものです。

このHPで一人でも多くの方がクラシック音楽にもっと興味を持って頂けたら嬉しいです。
September, 2002 Nanawo